2020年10月下旬~2020年12月上旬の間に発表された決算の結果をまとめました。
コンセンサス予想データはすべて Yahoo Finance から取得しています。
Twillio ($TWLO) Q3 FY2020
Q3の結果は以下の通りでした。
売上高:$448 million vs コンセンサス予想:$409.79 million
EPS:$0.04 vs コンセンサス予想:($0.03)
ガイダンスは以下の通りでした。
Q4
売上高:$450-$455 million vs コンセンサス予想:$436.85 million
EPS:($0.11)-($0.08) vs コンセンサス予想:$0.01
Twillio の決算はガイダンスが良くなかったです。
次に紹介する Fastly も同じですが、従量課金モデルはすこし苦しくなってきています。
Netflix ($NFLX) Q3 FY2020
参考資料:Netflix Q3 2020 Letter to Shareholders
Q3の結果は以下の通りでした。
売上高:$6.44 billion vs コンセンサス予想:$6.38 billion
EPS:$1.74 vs コンセンサス予想:$2.14
Netflix の決算は良くなかったです。
Fastly ($FSLY) Q3 FY2020
参考資料:Fastly Shareholder Letter Q3 2020
Fastly は決算発表の2週間前に、Q3の売上予想を下方修正しました。(こちら)
(修正前)$73.5 to $75.5 million →(修正後)$70.0 to $71.0 million
Q3の結果は以下の通りでした。
売上高:$70.64 million vs コンセンサス予想:$73.57 million
EPS:$0.04 vs コンセンサス予想:$0.00
ガイダンスは以下の通りでした。
Q4
売上高:$80.0-$80.4 million vs コンセンサス予想:$84.16 million
EPS:($0.12)-($0.08) vs コンセンサス予想:$0.00
Full-year
売上高:$288.2-$292.2 million vs コンセンサス予想:$295.06 million
EPS:($0.21)-($0.17) vs コンセンサス予想:$0.03
Fastly の決算は良くなかったです。
グロース株としては、決算をクリアできないのは致命的ですね。
業績予想を下方修正した時点で株は手放すべきです。
補足情報としては、顧客数は2047社(前年同期比+17%)と順調に伸びています。
また、大統領がバイデンに決まったことで、Fastly最大の顧客であるTikTokの米国事業も存続するでしょう。
Alphabet ($GOOG, $GOOGL) Q3 FY2020
参考資料:Alphabet Announces Third Quarter 2020 Results
Q3の結果は以下の通りでした。
売上高:$46.17 billion vs コンセンサス予想:$42.88 billion
EPS:$16.40 vs コンセンサス予想:$11.21
Alphabet の決算はサプライズがありました。
GAFAの中では、1番良かったです。
コロナの影響で落ち込んでいた広告収入が市場予想よりも回復していました。
Amazon ($AMZN) Q3 FY2020
参考資料:Amazon Q3 2020 Earnings Release
Q3の結果は以下の通りでした。
売上高:$96.10 billion vs コンセンサス予想:$92.70 billion
EPS:$12.37 vs コンセンサス予想:$7.41
ガイダンスは以下の通りでした。
Q4
売上高:$112.0-$121.0 billion vs コンセンサス予想:$112.32 billion
Amazonの決算は良かったです。外出自粛のおかげでEコマースの売上が伸びましたね。
しかし、FDA は12月11日に Pfizer と BioNTech の mRNA ワクチンに対して緊急使用許可を出しました。(こちら)
正式に承認された場合、2021年春~夏ごろには、一般人にもワクチンが投与されることが予想されます。
そうなれば、Amazon で買い物する人は前年比で減少することが予想されるため、厳しい展開となるでしょう。
Facebook ($FB) Q3 FY2020
参考資料:Facebook Q3 2020 Earnings
Q3の結果は以下の通りでした。
売上高:$21.47 billion vs コンセンサス予想:$19.73 billion
EPS:$2.71 vs コンセンサス予想:$1.89
Facebook も決算は良かったです。
Q3の売上高は前年同期比+22%でしたが、Q4の成長率はこれよりも高くなるとCFOがコメントしています。
FB の注目ポイントは、Facebook や Instagram 上で買い物ができる機能が追加されたことです。
インフルエンサービジネスが好調の現在、間違いなく、ここで買い物をする人が増えるでしょう。
FB は Instagram 等で商品が売れるたびに、手数料が収入として入ってきます。
これで広告収入とは別に、新たな収入源を確保できたということです。
Apple ($AAPL) Q4 & Full-year FY2020
参考資料:Apple Consolidated Financial Statements
Q4の結果は以下の通りでした。
売上高:$64.70 billion vs コンセンサス予想:$64.16 billion
EPS:$0.73 vs コンセンサス予想:$0.71
Full-year の結果は以下の通りでした。
売上高:$274.52 billion vs コンセンサス予想:$273.56 billion
EPS:$3.28 vs コンセンサス予想:$3.24
Apple の決算は良かったです。
CEO や CFO は、iPhone 12 の需要が強いとコメントしていました。
iPhone 12/12 Pro は、例年より4週遅れでの発売、iPhone 12 Pro Max/12 mini は7週遅れでの発売となりました。
そのため、今回の売上高にはあまり含まれておらず、iPhone の売上高は前年同期比で-20%となっています。
これは一見印象が悪いですが、それだけ iPhone 12 の発売を待っていた人が多く、iPhone 11 等を買い控えた結果と考えた方が良いと思います。
来期の iPhone の売上高には期待して良さそうです。