【決算】JFrog($FROG)Q4/2020

決算レビュー

2021/2/11に発表された、2020年第4四半期の決算資料はこちらです。

Q4の結果は以下の通りでした。

売上高:$42.7 million vs コンセンサス予想:$41.5 million ⇒ Beat
EPS:$0.02 vs コンセンサス予想:$0.02 ⇒ Met

Full year の結果は以下の通りでした。

売上高:$151 million vs コンセンサス予想:$149.6 million ⇒ Beat
EPS:$0.13 vs コンセンサス予想:$0.13 ⇒ Met

ガイダンスは以下の通りでした。

Q1/21
売上高:$44-$45 million vs コンセンサス予想:$43.8 million ⇒ Beat
EPS:$0.00-$0.01 vs コンセンサス予想:$0.01 ⇒ Missed

FY’21
売上高:$196-$204 million vs コンセンサス予想:$195.4 million ⇒ Beat

JFrog の決算は、ガイダンスEPSがコンセンサス予想をわずかに下回るおしい決算でした。

前回の決算はこちらの記事にまとめています(↓)

Memo

Q4 ハイライト

  • 売上高:4,270万ドル(前年+39%)
  • 粗利:3,520万ドル
    • 粗利率:82.6%
  • 営業利益:220万ドル
    • 営業利益率:5.1%
  • EPS:0.02ドル
  • 営業キャッシュフロー:1,280万ドル
    • 営業CFマージン:30%
  • フリーキャッシュフロー:1,190万ドル
    • FCFマージン:28%

Full year ハイライト

  • 売上高:1.51億ドル(前年+44%)
  • 粗利:1.24億ドル
    • 粗利率:82.4%
  • 営業利益:1,300万ドル
    • 営業利益率:8.6%
  • EPS:0.13ドル

KPI

  • 年売上が10万ドル以上の顧客数:352社
  • 年売上が100万ドル以上の顧客数:10社
  • 全有料顧客数:6,050社
  • Net Doller Retention(直近4四半期で同一顧客からの売上高変化率):133%
  • クラウド売上高:980万ドル(前年比+69%)

ガイダンス

  • Q1/21
    • 売上高:4,400~4,500万ドル
    • 営業利益:50~150万ドル
    • EPS:0.00~0.01
  • FY’21
    • 売上高:1,960~2,040万ドル
    • 営業利益:500~700万ドル

JFrog について

JFrog は、継続的なソフトウェア・リリースの管理をするプラットフォームを提供しています。

ソフトウェア開発は、『ウォーターフォール型』から『アジャイル型』、そして『DevOps(デブ・オプス)型』へと変わってきました。
それに合わせて、ソフトウェアのリリース周期が、月単位から日単位へと加速してきました。

Dev は Development (開発)のこと、Ops は Operation (運営)のことです。
つまり、DevOpsとは、新規機能を開発しリリースする一方で、ソフトウェアを安定して運営することを目指した開発手法です。

決算発表資料より

しかし、この手法は新しくリリースをすると安定運営が難しくなるという矛盾を抱えています。

継続的なリリースで重要になるのが、『構築』→『テスト』→『リリース』→『展開』の過程で、これをパッケージ化することが、このサイクルを繰り返す上で重要になります。

JFrog の提供するパッケージは、顧客がさまざまなテクノロジーを選択することが可能になっています。

決算発表資料より

ボトムアップ方式のDevOps開発の最大獲得可能市場の規模は、220億ドルという調査結果があります。
JFrog のシェアはまだ1%にも満たないです。

JFrog のサービスは、様々な業界の大企業に採用されています。

決算発表資料より