【決算】マルケタ($MQ)Q2/2021

決算レビュー

2021/8/11に発表された、2021年第2四半期の決算資料はこちらです。

Q2の結果は以下の通りでした。

売上高:$122 million vs コンセンサス予想:$105.33 million ⇒ Beat
EPS:$(0.29) vs コンセンサス予想:$(0.08) ⇒ Missed

ガイダンスは以下の通りでした。

Q3
売上高:$114 – $119 million vs コンセンサス予想:$109.64 million ⇒ Beat

(9/4 じっちゃまのツイートを追記)

マルケタ(MQ)買いです!
僕は普通、アフターマーケットでごちゃごちゃトレードするのは大嫌い!
でも……いまマルケタが寄り前気配前日比-8%でトレードされている状態は「持ってけ、ドロボウ!」だと思います。
説明します。
今期の決算、売上高は大きなアップサイドでした。バイナウ・ペイレイター(BNPL)が絶好調だから。+350%でした。
マルケタは、アファーム、クラーナ、アフターペイ(=いまスクエアに買収され中) など、全てのBNPLを背後で駆動しています。
このようにビジネスのモメンタムは全く問題ない点を踏まえた上で、利幅に関しては2つのフラフラ揺れている要因があるので、率直に言って悪かったです。
でもどちらも一過性の問題です。
グロスマージンは38%でした。前年同期は40%でした。
今回のグロスマージンが低かった理由はネットワークフィーが大きかったからです。
ネットワークフィーは四半期で乱高下します。
今後それは下がり、グロスマージンは再拡大します。
ネットワークフィーというのはビザなどの決済ネットワークに支払う「通行料」です。
ビジネスが増えれば増えるほど関所に払うおカネも増えます。
ただ支払いタイミングは団子になっており、今期はそれが集中しました。
だから来期のグロスマージンはまた45%近くにめがけて急反発します。
次に純利益のラインまで降りてくると今期はとても悪かったです。これは全く別の理由。
IPOでRSU(リストリクテッド・ストック・ユニット=ストックオプションの一種)を出したことで一時費用(5600万ドル)が増えました。
これらの一時要因を除けば、今後、恒常的にマルケタの収益性を圧迫する新要因は出ていません。
決算カンファレンスコールでの説明は明瞭でした。
惜しむらくは、これらのことを決算リリースでもわかりやすく説明して欲しかった。
アファームが決算発表したときも同じ問題があったのですが、あちらは決算リリースの中に注釈がありました。
それが唯一の違い。
マルケタは買いです。

じっちゃまツイートより

Memo

Q2 ハイライト

  • 売上高:1.22 億ドル(前年比 +76%
  • トータル・プロセシング・ボリューム(TPV):265 億ドル(前年比 +76%
  • 粗利益:4,700 万ドル(前年比 +70%
    • グロスマージン:38%(前年同期:40%)
  • 純利益:(6,860) 万ドル(前年同期:(710) 万ドル)
    • 純利益マージン:(56) %(前年同期:(10) %)
  • EPS:(0.29) ドル(前年同期:(0.06) ドル)
  • 調整後EBITDA:(1,060) 万ドル(前年同期:(300) 万ドル)
    • 調整後EBITDAマージン:(9) %(前年同期:(4) %)
  • 営業キャッシュフロー:580万ドル(前年同期:1,470万ドル)

ガイダンス

Q3
  • 売上高:1.14 ~ 1.19 億ドル
  • 調整後EBITDA:(1,600) ~ (1,300) 万ドル