2021/2/17に発表された、2021年第1四半期の決算資料はこちらです。
Q1の結果は以下の通りでした。
売上高:$970 million vs コンセンサス予想:$958.78 million ⇒ Beat
EPS:$1.52 vs コンセンサス予想:$1.47 ⇒ Beat
ガイダンスは以下の通りでした。
Q2
売上高:$970-$1,000 million vs コンセンサス予想:$987.51 million ⇒ Missed
EPS:$1.50-$1.55 vs コンセンサス予想:$1.53 ⇒ Missed
Full year
売上高:$4.00-$4.05 billion vs コンセンサス予想:$4.03 billion ⇒ Missed
EPS:$6.23-$6.30 vs コンセンサス予想:$6.3 ⇒ Missed
シノプシスの決算は、ガイダンスがコンセンサス予想を下回る悪い決算でした。
Memo
シノプシスについて
シノプシスはEDA(Electronic design automation)業界において、世界No.1 シェアの企業です。
EDAとは、半導体回路設計用ソフトウェアのことです。
『5G』や『自動運転』、『AI』、『宇宙』など、近年、技術の進歩が目覚ましいですが、これらは半導体がどんどん高性能になっているため実現できています。
このような最先端技術に搭載される半導体(ロジック半導体)は、高性能になるにつれてより複雑化しています。
そして、EDAは半導体の設計が複雑になればなるほど重要性を増します。
つまり、しばらくはホットな業界です。
EDAにおいて、シノプシスのライバルと言えるのは、ケイデンス($CDNS)とメンター・グラフィックス(未上場)です。
ちなみに、シノプシスはIP&システムインテグレーション市場においてもNo.2のシェアを誇ります。
トップはNVIDIAに買収されたARMです。
Q1 ハイライト
- 売上高:9.7 億ドル(前年比+16%)
- 営業利益:2.9 億ドル
- 営業マージン:29.6%
- 純利益:2.4 億ドル(前年比+53%)
- EPS:1.52 ドル
- 営業キャッシュフロー:1.7 億ドル
- 営業CFマージン:18%
製品別売上高
- EDA:5.4 億ドル(前年比+8.9%)
- IP&システム・インテグレーション:3.4億ドル(前年比+33.1%)
- ソフトウェア・インテグリティ:0.9億ドル(前年比+7.5%)
ガイダンス
Q2
- 売上高:9.7~10.0 億ドル
- EPS:1.50~1.55 ドル
Full year
- 売上高:40.0~40.5 億ドル
- EPS:6.23~6.30 ドル
- 営業キャッシュフロー:12.0~13.0 億ドル
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